ゲーム・オブ・スローンズ/氷と炎の歌

[GOT/SoIF]『竜との舞踏』(1) (氷と炎の歌5) 〜ティリオン編

竜との舞踏 1 (氷と炎の歌 5)

竜との舞踏 1 (氷と炎の歌 5)

  • 作者:ジョージ・R.R. マーティン
  • 出版社:早川書房
  • 発売日: 2013-09-20

# 表紙はデナーリス。『七王国の玉座』(下)の表紙と比べると、ドラゴンの成長っぷりが(・。・)

ついに「氷と炎の歌」第五部『竜との舞踏』開幕〜! 

図書館で新刊リクエストして、早々に届けていただきました。

初の単行本。地図が大きくて、詳しく載っているのが良い^^

# しかし、今まで続く場合は(上)(中)(下)だったのに、突然(1)ってナニ?

この『竜との舞踏』は、前作の『乱鴉の饗宴』と同時代を描いているのですが

(実際に作者は同時に書いて、視点人物ごとに2つに割ったらしい)、

『乱鴉の饗宴』の翻訳(単行本)が出版されたのが2008年。

ということは、古い読者の方はじつに5年も待っていらしたわけですね。

やっぱり翻訳者交代などが影響したのかしら。

*ー 以 下 ネ タ バ レ あ り ご 注 意 ー*

・東の大陸エッソスを旅する

タイウィンパパとシェイを殺して、赤の王城から逃亡したティリオン。

どんな風に復活するかと思ったら・・・!

なんと「デナ様の側近」になるために、マジスター・イリリオの手引で、

狭い海を超え、エッソス大陸を陸路、東へ向かうというではありませんか。

あまりにも面白すぎて、彼のエピソードだけつないで、数回読み返しちゃいました。

ヴァリリア永世領の遺産がそこかしこに残る東の大陸エッソスは、

ウェスタロスよりもかなり広く、また風土や気候が厳しいために、

ぽつん、ぽつんとしか街がありません。

地域により通用している言語もまったく違います。

デナ様の旅の過程でちら、ちらと様子が分かる程度でしたが、

ティリオンが旅をすることによって、

より詳しく歴史的背景なども描写されるようになってきました。

ターガリエン家の故郷でもある、

ヴァリリア永世領の技術力と魔法(?)は凄まじかったようで、

たとえば彼らの敷設した「ヴァリリア街道」と呼ばれる道は、

何十kmに渡り「石」を継ぎ目なく敷設してあるらしい。

路面を構成するものは踏み固めた土でも煉瓦でも玉石でもない。

溶融して一体となった継ぎ目のない石の帯がどこまでも連綿と連なっているのだ。

街道は左右の地面から三十センチほどの高さに盛りあがり、降った雨が両肩から地面へ流れ落ちる仕組みになっていた。

七王国で街道として通用している土の道などとは異なり、ヴァリリア街道は三台の馬車が並走できるほど幅が広く、

長年の往来にもまったく傷んでいない。

ヴァリリア自体が<破滅>を迎えて四世紀もたつというのに、いまだに劣化することなく使用に耐えている。

また、魔法を使って鍛造される「ヴァリリア鋼」も、

ウェスタロスの貴族たちのあこがれ。

ヴァリリア鋼の剣は、<異形>にも威力を発揮します。

ヴァリリアの滅亡とともに生産の技術が失われたことから、

貴族の家では家宝として代々伝えられているとのこと。

ラニスター家にも伝来のヴァリリア鋼の剣がありましたが、

何代か前の当主が持ったまま行方不明になっているため、タイウィン公が、

あちこちの没落貴族の家に、ヴァリリア鋼の剣を譲り受けたいと申し入れをしたが、

いずれも断られたというエピソードもあったほど。

# で、結局スターク家の大剣<アイス>をこっそり鍛造しなおし、一本はジョフに、
 もう一本はジェイミーに渡したタイウィン公・・・酷い。

・「灰鱗病」と「石化人」

エッソスの地には風土病もはびこっており、代表的なものが「灰鱗病」。

致死性の灰燐病は末端から発症する。最初は指先が痺れだし、足指の爪が黒くなりだして、感覚がなくなってゆく。

しびれが手におよぶか、足首を通り越して脚を這い登りだすころになると、皮膚が硬化して冷たくなり、罹患者の肌は灰色を帯びて石に似る。

(略)石化が顔におよべば、目が見えなくなるのが一般的だ。末期になれば、病は内部へ向かい、筋肉、骨、内蔵を冒しだす。

この<呪い>は子供に多く発症する。それも、湿度が高く寒い地方に多い。

この病にかかると、皮膚が硬くなり、石化してひび割れだす。

(略)病が癒えたあとは醜い痕が残るものの、若年の罹患者は生き延びる。

灰鱗病の痕が残った子供は、発症例は低いものの致命的な種類の灰鱗病にも、

発症後またたく間に症状が進む灰鱗病の従兄弟、石化病にも、まったく侵されることはない。

いや〜、怖い病気だ。

スタニスの娘シリーンちゃんが、この灰鱗病の「若年の罹患者」ですね。

ドラゴンストーンが寒いかはちょっとわからないですが、

島なので湿気は多そう。

彼女は原作では存在感薄いですが、

ドラマ版のSeoson3ではちょっと活躍するみたいですね。

この病気の原因は「瘴気」「毒性の霧」だとティリオンがいいますが、

「呪い」という話も流布されているようです。

# 瘴気を吸ったら、末端から石化する病気なんて、まるでナウシカ・・・。

「灰鱗病」の末期患者は「石化人」と呼ばれ、

意図的に集められているのかは不明ですが、

ロイン河の中流域<悲哀の都市クロイアン>に、とにかく多数身を寄せ、

じわじわとしのびよる死を待つ暮らしをしているようです。

ティリオンたちの船がここを通過するシーンの描写は、ほんとおどろおどろしい。

「灰燐病」の感染経路には、「石化人と接触する」というものもあり、

石化人の攻撃(?)を受け、

ロイン河の水を大量に飲んでしまったティリオンの今後が、

ちょっと心配でもあります。。。

・ターガリエンの「王子」

デナ様の一行と合流しようとしているティリオンの道連れは、

いずれも秘密を隠し持っていそうな、一筋縄ではいかない面々。

・「傭兵グリフ」——–サー・ジョン・コニントン

一行のリーダーで、傭兵を装っていましたが、彼はレイガーお兄様の親友だったそうで、

『乱鴉の饗宴』でジェイミーが説明している部分があります。

ジョン・コニントンはプリンス・レイガーの友人であった人物だ。

メリーウェザーがロバートの反乱を未然に防ぐことに失敗し、プリンス・レイガーとも連絡がつかなかったため、

エイリス王は次善の策として、ジョン・コニントンを<王の手>に昇格させた。

しかし、つねに自分の<手>を斬り落とすのが凶王だ。

ジョン公とても例外ではなく、ベルズの戦いののち、公は<手>の地位を追われたばかりか、名誉、土地、財産まで剥奪され、

海の向こうに追放されてしまった。

酒びたりとなったジョン公が死んだのは、それからまもなくのことだったという。

どうも彼が死んだというのは、ヴァリスが流したデマだったらしい。

ジョン公はある人物の養育をミッションとして、今まで身を隠していたようです。

その人物がこちら。

・「若きグリフ」(傭兵グリフの息子)——–プリンス・エイゴン・ターガリエン(!)

レイガーお兄様とプリンセス・エリアの間の子。

ロバートの反乱の際、エリアとともに殺害されたと信じられていましたが、

殺されたのはじつは替え玉の赤ちゃんで、本人はひそかに生き延びていたのです。

キタ━(゚∀゚)━!

謎めいた司祭女(セプタ)のリモア、<ハーフメイスター>ホールドンらが側役として仕え、

彼に帝王教育を授けています。

若きグリフのお勉強は、エッソスの各地域の言語から、アンダル人の歴史、

各都市の政治形態、現在の状況分析までおよび、かなり高度で濃密。

こういうのを見ると、バラシオン家が所詮「簒奪者」であり、

正統なウェスタロスの王家はターガリエン家なのだなぁと感じますねー。

デナ様とは叔母、甥の間柄になりますね。

残念ながらおなじターガリエンでも、

いまのところデナ様にはきちんとそういうことを教えてくれる人がいないけれども。

「傭兵グリフ」率いるティリオンの一行は、

デナ様をヴォランタスで待ち受ける計画です。

そこでエッグは正体を明かし、

夫婦となって、ウェスタロス征服に向かう・・・のか?

自分のみがターガリエン家の最後の人間と信じ、

ほとんどその誇りだけを支えに、

<鉄の玉座>を取り戻そうとしているデナ様は、

より上位の王位継承権を持つ彼の存在を知った時、

どう受け止めるでしょうか。

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