05_BOOKS 宮尾登美子さん

[books]宮尾登美子『松風の家』

松風の家〈上〉 (文春文庫)

松風の家〈上〉 (文春文庫)

  • 作者:宮尾 登美子
  • 出版社:文藝春秋
  • 発売日: 1992-09

 

こちらは図書館で。

『松風の家』は、独特の矜持をもって、気高く生きる茶家の人びと。 
 
京都の裏千家がモデルだそうです。

 

 
 
『きのね』に出てくる歌舞伎役者の家もそうですが、
 
代々続く生業があって、その仕事を子孫に伝えるために、
 
適性があってもなくても、その職を継がないといけない、 
 
って、ものすごく重いですよね・・・。
 
 
有事の際に、一番最初に切り捨てられるのがArt。

大政奉還後のドタバタのときに、
 
のんびりお茶飲んでいる人なんていないわけで。
 
まさに家の存亡の危機になるわけですね。
 
 
「家」をつぶすか、守るか。
 
 
貧乏のどん底まで落ちて、家に連なる人々はもちろん、
 
窮乏生活を送るのですが、
 
そのなかでも、業躰(ぎょうてい)という内弟子だった不秀さん。
 
 
その献身ぶりといったら!
 
まったくの他人なのに、凄まじいとしか言いようがない。
 
 
ただお家のために、という枠を超えて、
 
「茶道」そのものに人生をささげた人・・・という感じでしょうか。
 
 
自分は仕事のために、これほどまでの働きができるか?
 
う~ん。。。

 
物語の後半で、仙台からはるばるお嫁にやってくる、
 
紗代子が好きですね。
 
結婚前の、淡い初恋のエピソードもいいし、
 
古く、水の動かない沼だったような家に、新風を吹かせた様子もいい。
 
 
  
いまは苦しくても、春は必ずやってくる、
 
そんなことを思い出させてくれる作品。 
 

松風の家〈下〉 (文春文庫)

松風の家〈下〉 (文春文庫)

  • 作者:宮尾 登美子
  • 出版社:文藝春秋
  • 発売日: 1992-09

 

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